天文学研究センター (Astronomy Research Center; 通称ARC)は、以下の2本柱で活動を行っています。
1. 天文学と関連分野の研究活動
諸隈・秋田谷・常田
宇宙の起源と進化の研究、天文学と惑星科学のシナジー、天文学・惑星科学における最先端の観測機器開発を進めます。
- 宇宙の起源と進化について広い視点での研究を行います。独自に開発した観測機器や世界の観測施設を用いてデータを取得・処理し、さらに理論計算や基礎実験とも併せて新しい知見をもたらします。
- 天文学と惑星探査研究の融合研究を推進します。日本と世界の天文学・惑星探査をリードする中核の一つとして活動します。
- 新規性の高い地上望遠鏡や衛星搭載用の観測装置、超小型衛星の開発研究を推進します。
2. 宇宙政策と宇宙開発の現場をつなぐハブ
常田
日本の宇宙政策は、宇宙基本法に基づき、内閣総理大臣を本部長とする宇宙政策戦略本部が基本方針等について最終的な意思決定を行い、これを補佐する宇宙政策委員会が、専門的・技術的観点から重要事項の調査・審議を行い、意見表明や必要な勧告を行う体制となっています。
一方で、日本の宇宙開発を着実かつ持続的に推進していくためには、こうした政策決定の枠組みだけでは十分ではありません。宇宙政策委員会や関係省庁、JAXAに加え、これまで宇宙開発を担ってきた企業、新興のニュースペース企業群、大学・研究機関、さらには同盟国・同志国の宇宙機関や関連組織との間で、きめ細かな意思疎通と相互理解を積み重ねていくことが不可欠だと考えています。特に重要なのは、次の点です。
- 天文学をはじめとする基礎科学と宇宙開発との連携
- 宇宙開発を取り巻く新たな環境変化を見据えた、非宇宙分野企業の参入促進
- 安全保障分野とアカデミアとの連携の確立
- 民間主導で商業性を重視し、宇宙を新たな産業・サービスの場として切り拓くニュースペース企業群の支援と、国との継続的な意思疎通
また、量子暗号通信、アイソトープ電源、月面原子炉、月面電波望遠鏡といった先端技術やシステムを、宇宙と地上の双方で展開していく視点も重要です。さらに、宇宙分野に閉じることなく、地上の大型科学施設や核融合研究などとのシナジーを追求することは、日本の科学技術基盤全体の強化にもつながります。
千葉工業大学 天文学研究センターは、こうした問題意識のもと、宇宙およびその周辺分野における科学技術とシステム、そして国内外の人と人とを結びつける、「知とネットワークの国際的なハブ」となることを目指しています。そのためには、宇宙政策や科学技術政策への理解にとどまらず、個々の技術内容や科学技術システムへの深い理解、国内外における人的・機関ネットワークの構築、そして継続的な情報収集が欠かせません。
本センターでは、人と人との結びつきを何よりも大切にし、対話を重ねること、そして実際に現場を訪れ、その価値や課題を自らの肌で感じ取ることを重視しています。
