諸隈 主席研究員を中心とする研究チームは、すばる望遠鏡をはじめとする多くの望遠鏡・観測衛星により取得された観測データを解析し、赤方偏移 1.8 (約100億光年先) の銀河の中心部に存在する超巨大ブラックホールの活動が、わずか約20年間の観測期間中に約1/20に減少したことを発見しました。X線・可視光線・赤外線・電波にわたる多波長の多時期にわたるデータを利用し、この明るさの減少が、この超巨大ブラックホールへの質量の流入が約1/50にまで減少したことに起因することを明らかにしました。
この研究成果の詳細は、千葉工業大学・富山大学・国立天文台 (英語版)・立命館大学・スペイン IAC から2026年3月25日にリリースされましたので、詳細はそちらをご覧ください。
この成果のもととなった、可視光における広視野サーベイ観測は、現在の天文学の潮流の一つで、国立天文台・すばる望遠鏡の Hyper Suprime-Cam (HSC) はその代表的な観測装置の一つです。諸隈研究員は、2007年から2010年までの期間、HSC製作を行う研究員として国立天文台に勤務し、装置完成後もHSCを用いた観測研究を進めてきました。本研究は、諸隈研究員が近年精力的に進めてきた、超巨大ブラックホールの活動の終焉の姿に迫る最初の研究成果であり、今後、本天体の詳細な性質や同種の天体の研究へと発展させる予定です。
